廿日市の中3自殺で経緯説明

 廿日市市内の市立中学3年の女子生徒(14)が自殺した問題で、廿日市市教委は10日、市役所で記者会見を開き、近く調査委員会を設置して原因究明を進めることを説明した。

 会見には、奥典道教育長たち3人が出席。生徒が亡くなるまでの経緯を説明した。生徒が2月、他の複数の生徒との人間関係のトラブルで教諭に相談していた事実を明かした。奥教育長は「学校と家庭が連携し解決に取り組んだ。自殺の直接の原因かどうかは不明」とした。

 いじめがあったかどうかについては「いじめをどう定義するか、いろいろな見方があり、いま判断するのは適切でない」と述べるにとどめた。

 調査委は、市教委と学校、外部の有識者でつくる予定。「一定のまとめをして、遺族に報告したい」としている。生徒の心のケアのため、9日までに広島県・市教委の専門職員計3人を学校に配置した。

 一方、地域では悲嘆の声が相次ぐ。同級生の女子生徒(15)は「明るくて、誰とでも親しくできる子だった。信じられない」と肩を落とした。同級生の保護者(40)は「なぜこうなったのか、真実を明らかにしてほしい」と全容解明を求めた。

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【写真説明】生徒が亡くなった経緯などを説明する奥教育長(中)たち

'13/5/11 中國新聞



中3女子が首つり自殺 廿日市市教委、調査へ 広島

 廿日市市の市立中学3年の女子生徒(14)が7日、同市内の自宅で自殺を図り、8日死亡したと、同市教育委員会が10日、記者会見で発表した。遺書は見つかっていない。

 市教委や廿日市署によると、7日午後6時半ごろ、女子生徒が自宅で首をつっているのを家族が発見。病院に搬送されたが、8日未明に亡くなった。

 市教委によると、今年2月、女子生徒から担任を含め複数の教師に、生徒間の「学校生活で日常的に起こりうる事案」の相談が寄せられており、同教委では因果関係を調べている。女子生徒は4月に2日間、今月は事件当日に学校を休んでいた。同中学では、1月に全校生徒向けのいじめアンケートを実施したが、女子生徒は「私はいじめを受けている」の設問に「いいえ」と回答していた。

 奥典道教育長は「生徒の尊い命が失われ、大変残念。今後慎重に原因を調査していきたい」と語った。

 同教委では、9日までに臨床心理士の資格を持つ市職員2人や県のスクールカウンセラー1人を同校に派遣。9日は全校生徒、10日には保護者向けの説明会を開き、今後、中学や警察、有識者を含めた調査委員会を設けて全容解明と再発防止を図るという。

2013.5.11 02:01 産経ニュース



広島県廿日市の中3女子自殺 調査委設置へ

 広島県廿日市市立中3年の女子生徒(14)が今月7日に自宅で首をつって自殺していたことが分かった。女子生徒は複数の生徒と人間関係を巡るトラブルを抱えていたといい、市教委は10日、外部有識者を含めた調査委員会を近く設置、いじめの有無や自殺の原因を調べる方針を明らかにした。

 市教委などによると、7日午後6時30分頃、女子生徒が首をつっているのを家族が見つけた。病院に運んだが、約7時間後に死亡した。遺書はなかった。

 市教委によると、女子生徒は今年2月、担任教諭らに複数の生徒とトラブルになっていることを打ち明け、学校は相手の生徒たちを指導していた。学校が1月に実施したいじめに関するアンケートでは、女子生徒は「いじめは受けていない」と回答。今年度の欠席日数は3日で、変わった様子は気づかなかったという。

(2013年5月11日 読売新聞)