昨年10月に、いじめ事件の被害者少年が自殺。
遺族である被害者のお父さんが、大津警察署へ被害届を提出しようとしても3度の門前払い。
全国的に社会問題になり、各種報道などが「大津いじめ事件」を取り上げてから大津警察署は動き出した感は否めない。

大津市教育委員会は相変わらず残念な言動などをしている。これは被害者少年の遺族にとって腹立たしいことだとは容易に想像出来る。

大津市長が被害者少年のお父さんへ謝罪したのは、少年が自殺してから9ヶ月後。

行政首長がこの様なことをすることを前例が無いとか希だと言うマスコミが多い。
だが大津市教育委員会や大津市立皇子山中学校が、いじめを苦にして少年が自殺する前に毅然とした態度で、真っ向からいじめに対して立ち向かい、撲滅していればこの様な不幸な事件は起きなかったであろう。
そういった観点で、越直美市長が被害者少年のお父さんへ謝罪したのは当然だと思う。

いずれに関しても動き始めるのが遅い。 
全てにおいて「事後」の動きしか見受けられない。

越直美市長が「遺族への謝罪は出発点」と発言したことについて
いじめ事件の被害者である、大津市立皇子山中学校2年生の男子生徒が自殺してから9ヶ月後。
『9ヶ月後に出発点?』この発言は良くも取れるが、個人的に遺族のことを考えると憤りを覚えざるを得ない。

行政、警察、第三者委員会、どこがどう動いても構わないが、事件の真相解明は急務。
ただ被害者、及びその遺族のことを最優先で考え、動いて欲しいと思う。 


大津いじめ 父と市長、因果関係で溝

 昨年10月に大津市立皇子山(おうじやま)中2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した事件で、生徒の父親(47)と初めて面会し「調査が不十分だった」と謝罪した大津市の越直美市長は25日、父親から市が近く設ける外部調査委員会について意向を聞いた。いじめと自殺の因果関係の解明まで踏み込むかで、双方の考えはかみ合わなかった。

 面会は予定の30分を超え1時間半に及んだ。越市長は「いじめの全容解明を第一とするが、自殺との因果関係は裁判所が決めることで、判断は難しい」と答えるにとどめた。

 越市長は今月10日、調査委では「いじめと自殺の因果関係があったという前提で調査したい」と踏み込んだ姿勢をみせていた。

 面会で両親側の石川賢治弁護士は、自殺についての市の過失責任や、市教委の情報公開の問題点も調査目的に加えるように要請した。

 委員の人選で父親は、公平さを保つために両親側と市の推薦委員を同じ数とすることを提案。教育評論家の尾木直樹氏ら3人を委員に推薦した。越市長は「人選は専門性や客観性を基準に十分に検討したい」と答えた。

 面会を終えた越市長は「遺族への謝罪は出発点。なるべく早く委員会を立ち上げたい」と話した。

 男子生徒の事件をめぐり、滋賀県警は26日から、生徒への事情聴取を始める。保護者同席で、同級生を中心に話を聞く予定。

 8月中に聴取を終える見込みだが、立件可否の判断について、県警幹部は「9月以降になる可能性もある」と見通した。

(中日新聞)2012年7月26日 02時12分